「オイ!大丈夫か?水、飲むだろ?」






「ぅ〜ん・・のむ・・」






「ほら、ちゃんと持って飲めよ!」






「もう、動けない・・飲ませて・・」






「しょーがねぇーな!」








ソファーでぐったりとしている妻の背中に腕を入れ



身体を抱き起こし口元へペットボトルを近づけてやると




自身も軽くボトルに手を添えながらすんげぇ勢いで水を飲み干してしまった








「プッハァ〜〜〜ちょっと生き返った!」








妻は全く色気の無い声を上げた後、



間髪入れず横にあったクッションを掴み俺の顔面へとヒットさせた







「イテッ!なにすんだよ!?」






「なにすんだよ!じゃないわよ!!ウソつき!
 何もしないって約束したのに!」






「お前だって楽しんでたじゃねぇーかよ!?」





「楽しんでねぇーよ!バ〜カ!」





「お前こそウソつくんじゃねぇーよ!」






「だとしても気失うまでやる事ないでしょ!?
 少しは加減しなさいよ!バカ!」







「喜んでたくせにバカバカ言うな!」






「バカ!」






「なぁ?気持ちよかっただろ?」






「エロオヤジ!!」






「おまっ!俺様のどこがエロオヤジなんだよ?!」







「全部がだよ!もう!
 あんたはどうして一緒にお風呂に入るたびに発情すんのよ!?」





「毎回じゃねぇーだろ?!」







「毎回だっつーの!
 お風呂って疲れを癒すものなのに司と一緒に入ると余計な体力使うのよ!
 もう絶対に司と一緒に入んないからね!」








「俺様のささやかな楽しみを奪うんじゃねぇ!」






「もう!五月蝿い!大っきな声出さないでよ!」






てめぇーの方が俺様よりはるかにデカイ声出してるくせに!





我が儘な女だ!






「オイ!こんなとこで寝んなよ!」




「うるさい・・ほっといてよ・・」




「ったく・・しょうがねぇーな!」







今の今まで大声で俺様を非難していたくせに






バスローブ姿のままソファーでクッションを抱きしめウトウトし始めてしまった妻





確かに風呂に入る前はなんもしねぇーと言ったけど



途中でやっぱり方針変更というか・・・





まぁ・・早い話しが我慢できなかったっつーことだ!





冷えた身体を温めるために妻を背中から抱え込むように二人で





バスタブに浸かっていた時に妻がふと漏らした一言に身体が勝手に反応し始めてしまった





けどよ・・俺様は悪くねぇーぞ!





誘ったのは妻の方なんだからな!





"私ね男の人と一緒にお風呂に入ったのって司が初めてなんだ・・"





って・・






誘ってるとしか思えねぇーだろ?






やっぱ俺様は悪くねぇーな!













BACK/NEXT
inserted by FC2 system