目が覚めてまだぼんやりとする視界に




一番に飛び込んできた彼のドアップに




思わず仰け反り飛び起きた






今の状況がいまいち理解できなくて




ベッドの上に座りスヤスヤと寝息を立てている彼を




見下ろしていると浮かんで来たのは夕べの光景







あ・・そっか・・




夕べ結婚しちゃったんだ・・








しちゃったって・・





つい、うっかりって感じだけど





う〜ん・・まさにそんな感じなのよね・・








後悔なんてしてないんだけど




まさか夕べそんな展開になるなんて





夢にも思ってなかったから







プロポーズして婚姻届を出して



彼にサインしろって迫ったのは私なんだけど





まさかそのまま提出しちゃうとは思ってなかったから




あいつの行動には驚いたけど






プロポーズされたあいつはもっと驚いたわよね・・








夕べ役所から戻ると何故か総二郎達が待ち構えていて





三人に取り囲まれてパーティーが始まっちゃって




勧められるままにワインを飲んでそのまま眠ってしまった・・





そんなに飲んだつもりはないんだけど



今までずっと張り詰めていた緊張の糸がプッツリと切れてしまったみたいで




ワイン3杯までは覚えてるんだけど




それ以降の記憶は無い・・








5分ほど眠る彼の顔を見ていたけれど





気持ち良さそうに眠っている彼を起こさないように





そっとベッドから降りた




リビングには夕べのパーティーの名残がそのままで





ワインボトルやグラスが置かれたままで





それらをテーブルの端に一まとめにすると時計を確認した






時間は午前4時50分





カーテンの隙間から覗く空はすでに白み始めている





目覚めたら私の姿が無い事を





きっと彼は怒るだろうなぁ〜と思いながらも




書置きをのしこて部屋を出る







朝早いロビーに人影はなく




私の姿を見つけたドアマンが




慌てて車を呼ぼうとしているのを断り歩いてホテルを出た






夕べのドレス姿のままだけど・・



一歩踏み出した街は夜と朝の間



一日の中のほんの一瞬






新しい今日は生まれる瞬間




街が動き出す前





生まれたての空気を胸一杯に吸い込むと





目覚めたばかりの街へと歩き出す












      助走は十分




      
           
           1,2,3で大きく地面を蹴って
           



          
              今よりももっと高い場所へ・・・





                    今度は二人でFlyHigh!!













        〜Fin〜





















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あとがき

やっと終わりました〜♪
とりあえず終われてホッとしております^^
長いお話しに最後までお付き合いいただき本当にありがとうございました。




        2007/05/21 KiraKira





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