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ライズ家で生活をするようになって半年程たった時 日本にいる進から掛かってきた電話に心が凍りついた 電話が来た時NYは朝で私は会長さんと奥様の三人でダイニングで朝食を摂っていた 私はダイニングで電話を受けた 「姉ちゃん!」 電話口で進が叫んでいる! 「どうしたの?進、何かあったの?」 「姉ちゃん!父ちゃんと母ちゃんが・・・  事故にあったって・・・今・・警察から・・」 「・・・えっ・・・ちょ・ちょっと進・・それどういう事?」 「今、警察から電話があって・・・俺、今から病院に行くから。」 「・・警察・・病院って・・パパとママは大丈夫なの?!  どこか怪我してるの?!」 「まだ、分からないんだ・・・とにかく俺、病院に急ぐから姉ちゃんも帰ってこれる?」 「・・・・分かった、すぐに帰るから!」 そう言うと電話は切れてしまった "パパとママが事故・・・!?" 進からの電話では詳しい状況は全く分からない・・・ 頭の中が真っ白になってしまい、しばらく受話器を握りしめたまま 立ち尽くしていた・・・ そんなつくしの様子を心配したライズ婦人が声を掛ける 「つくし?どうしたの?  弟さんからの電話だったんでしょ?」 「・・・・・・」 青ざめたままでつくしは何も答えない・・ 婦人がつくしの肩を掴み軽くゆすった 「つくし!何があったんですか?」 その瞬間、つくしの瞳から涙が溢れ出した 急な涙に驚いて会長もつくしの元へと駆け寄る 「どうしたんですか?話してください、つくし!」 「・・・パパとママが事故にあったって・・・  怪我したかもしれないって・・・」 「Oh〜!それは大変です。つくし、すぐに日本に帰らないと!」 会長はそう言ってすぐにどこかに電話を掛け始めた つくしはまだ呆然としたまま、どうしていいのか分からずに その場に座り込んでしまっている 婦人に支えられダイニングのイスへと座らされた 「つくし、大丈夫よ。  とにかく落ち着いて。あなたがしっかりしないとね。  お水のんで、気分が楽になるわよ。」 「・・・はい・・・」 何件かの電話を終えると会長は 「つくし、Lineはどこも満席だったので私のジェットを  用意させているから、早く帰る支度をしなさい。」 「・・・えっ・・!?」 ライズ会長のその言葉に驚いて顔を上げると 「AirLineは日本で学会があるらしくて全部満席だったんだ。  だから早く・・・」 「・・は、はい・・」 「それから、つくしが心配だからカーラにも一緒に行ってもらうからね。  大丈夫だよ。つくし達が仕度している間に車呼んでおくから。」 「・・あ、ありがとうございます、会長。」 「構わないよ、つくしが困っている時力になれてよかったよ。  ご両親もきっと大丈夫だから。久しぶりの日本でゆっくり  みんなに甘えておいで。いいね。」 私を落ち着かせるためにゆっくりとした口調で話してくれている 「・・・はい、ありがとうございます。」 会長に頭を下げ仕度をする為に自室へと戻った 急いでとりあえずの荷物だけを持って車でライズ婦人と共に空港へと向う 空港へと向かう車中で奥様が 「ねぇ、つくし?弟さん一人でいらっしゃるのよね?  大丈夫なのかしら?誰か付いていてもらえる方っていらっしゃる?」 「・・あっ・・はい・・」 奥様に言われて進が今、一人で病院にいる事を思い出した どうしよう・・? その時、咄嗟に浮かんだのがあの日空港に 見送りに来てくれた西門さんの顔だった・・ 少し迷ったけど携帯を取り出し、彼に電話をしてみる 何度目かのコールで懐かしい声が聞こえてきた
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