レストランではまだまだ食欲旺盛な滋が


今度は生クリームがたっぷりと乗っかった



見るからに甘そうなデザートに手をつけている・・・







「滋〜 お前、本当によく食うよな?」






多少、嫌味のつもりだったんだけど・・






全く通じず・・・







「そう?普通だと思うけど?」






・・って返されただけ・・







「滋さんの普通は他の人にとって普通じゃないんですよ。」








「そうだぞ。お前いい加減にしとかないと腹壊すぞ!」







「大丈夫だよ、これくらい!」
「ねぇ 桜子 それ食べないの?」







そう言って桜子の前に置いてあるデザートを指している・・・









「いいですよ・・食べちゃってください。」








うんざりした表情の桜子が滋にデザートを手渡している・・・






「やった〜 ありがとう!」





ハァ〜・・・





俺はここ数日ため息ばっかりついてねぇか?





だけどコーヒーを飲みながら桜子のデザートにまで手をつけている滋を見ていると、



やっぱり出てくるのはため息だけだ・・・







司も口にはしていないがあきらかにうんざりした顔をしている








しばらくそんな滋を眺めていたが、桜子がいきなり立ち上がった








『ガターーン』







桜子が勢いよく立ち上がった拍子にイスが後ろへと派手な音を立てて倒れた









その音に驚いて滋も桜子を見上げている








「オイ!桜子!どうしたんだ?」








俺の問いかけには答えずに桜子が入り口方向へ向って走り始めた










何だ?あいつ?







だけど・・・








桜子の動きを目で追って・・その先にいたのは・・









総二郎と類・・・で・・その後ろに・・は












牧野!?








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