食事は滋達の希望でダウンタウンのレストランへと出かけた






食事が終わりまだ飲み足りない滋の希望で

ハードロックカフェで飲み始めた






店内は大勢の避寒客で賑わっていた







「ねぇねぇ、明日、進君の結婚式に私達も招待されちゃった。
 ニッシー達も出席するんでしょ?」








「ああ、その為にここまで来たんだからな。」








「なぁ、滋?その・・私達って言うのは俺も入ってるのか?」







「当たり前でしょ!あきら君、何言ってんの?!」







「当たり前・・って・・お前なぁ〜、だったらもっと早く言えよ!
 俺はタキシードどころか今回はスーツだって持って来てねぇんだぞ!」







「それなら大丈夫だよ!堅苦しく考えないでって言ってたよ。
 ジャケット着用してればオッケーだって!」








「本当にそんなラフな格好でOKなのか?」








「うん。ねぇ、ニッシー大丈夫なんだよね?」









「ああ、結婚式って言っても内輪だけのパーティーだし、
 新婦の実家は一般の家庭だからな。
 明日はみんなの親睦を深める為のパーティーだと思ってくださいって言ってたぜ。」









「・・けど、いくら内輪だけって言っても進はライズCo.の後継者だろ?
 いいのか?そんなんで・・」








「大丈夫だよ。
 正式なのは進が大学院を卒業したらNYでやる予定になってるらしいから。」








「そうか、分かったよ。」








呆れながらもそんな話をしていると店内に

つくしとマットが入ってくるのが見えた





二人は俺達の存在には気付かずにカウンター席に座ってしまった・・






声を掛けようかと思ったが二人の様子が普段とは違っていて

声を掛けるタイミングを失くしてしまった









あきら達も二人の様子がおかしい事に気付いたらしい








「どうしたんだ?あの二人、何かもめてるみたいだけど・・・」








「ああ、そうだな。」








あきらからの問いかけに総二郎は気のない返事を返しただけ






そのあまりの素っ気無さに拍子抜けしてしまう程・・・








「いいのか?大丈夫なのか?」








「ああ、いつもの事だろ?
 あの二人は寄るとケンカしてるからな。
 ケンカする程仲がいいって言うだろ?」







つくしとマットはまだ何か言い合ってるように見える・・


と言うより、つくしが怒っていて、マットが懸命に

なだめているように見えた





そんな二人の姿を見ているとどうしてもあの二人が特別な関係に思えてしまう・・







「なぁ、あの二人ってこうやって見てると恋人同士に見えるな。」







「そうだな。
 まぁ、そのうち終わるだろ。」









総二郎も類もどうせいつものケンカだと思っていたのだが


どうやらその夜は少し違ったようだった・・・








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POHTO:Four seasons

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