ハァ〜?




モデルだと?





この俺様がか?






笑いたくもねぇーのに笑って写真を撮られて





天下の道明寺司様がそんな事出来るわけねぇーだろーが!!





そう思って拒否しようとしたのに・・





元来、目立つ事が大好きな総二郎とあきらが乗り気で





牧野の願いなら無条件でOKしてしまう類があっさりとOKしてしまい・・




残るは俺様一人・・





なんだけどよぉ〜・・






オイ!お前ら!




俺様はまだOKしてねぇーぞ!!




勝手に話し進めてんじゃねぇー!








「じゃあ来週の土曜日にスタジオを押さえておくから、
 みんなはスケジュール調整しておいてね。」






・・って・・






「オイ!」





「なによ?」






「お、俺はまだOKしてねぇーぞ!
 勝手に決めんな!」






「断るの?」





「・・えっ・・あっ・・い、いや・・断るとも言ってねぇ!」






「どっちなのよ?」





「い、いや・・それよりお前!それが人に物を頼む態度なのか?」





「はぁ?あんたは私にお願いしてほしいわけ?」





「そんな事言ってねぇーだろ!俺様は一般常識の話しをしてんだよ!」




「・・一般常識?」




オイ!なんでそんな変なもん見るような目で俺を見んだよ!?



俺様は間違った事言ってねぇ・・はずだぞ!?






「そーだよ!」





俺の言葉に牧野は目を細め意地悪そうに少しだけ口角を上げた・・






「ふ〜ん・・一般常識ねぇ・・
 あんたの口からそんなセリフを聞くなんて思っても無かったけど、
 そんなにモデルが嫌なら別に無理にしなくていいわよ。」





「なっ!誰もそんな事言ってねぇーだろ!!」





「私、明日早いからそろそろ寝るわね。
 おやすみなさい。」






俺をあっさりと無視して牧野はリビングから出て行ってしまった・・・



俺はそんな牧野の後ろ姿を呆然と見送るしか出来なくて・・



立ち尽くしている俺の肩にあきらが腕を回してきた






「だから言わんこっちゃねぇーんだよ!
 なんで素直にOK出来ねぇーかな?」






「うるせぇーんだよ!おめぇーらは何でもかんでも
 あいつの言いなりになりすぎなんだよ!」





「別に俺らは言いなりになんてなってねぇーぞ!」





「なってんじゃねぇーかよ!それにさっきのあいつの態度はなんなんだよ!
 はなっからOKするって決め付けやがって!我が儘なんだよあの女は!」






世界中の我が儘の代表のような男が何言ってんだとも思うが・・




この大バカ野郎は単に牧野にバカにされたとしか思ってねぇーんだろうな・・





ったく、世話の焼ける男だ!














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