「お前はどうしてモデルの話しOKしなかったんだ?」







「おめぇーら俺様が写真嫌いだって知ってんだろーが!
 なんでわざわざ見せ物にならなきゃいけねぇーんだよ!?」







「司って写真嫌いだったの?」







「ああんーー?!嫌ぇーだよ!
 お前は何年俺様とダチやってんだよ!?」







「ふ〜ん・・嫌いなんだ・・でもここには写ってるよ。」






「それは取材だって言われて話してる途中で勝手に撮られたんだよ!」





「そのわりにはカメラ目線だよね?」






「なっ!そ、それはたまたまなんだよ!」







「ふ〜ん、たまたまなんだ・・」







「類!おめぇーは何が言いたいんだよ!
 俺様をバカにしてそんなに楽しいか?!」








「別にバカになんてしてないよ。」






「してんじゃねぇーかよ!それに何なんだよ!あの女!!」







ハァ〜どこまで行ってもこのバカ男には分からないみたいだな・・





元来、素直でストレートな性格だから1をもって10を知るなんて



芸当は出来ない男だけど・・




いちいち説明する方も大変なんだぜ!!







「なぁ司?つくしは俺らをバカになんてしてねぇーぞ!
 それに俺らだってあいつの言う事全てをOKするわけじゃねぇぞ!」





「どういう事だよ?!」






「だから!あいつは俺らをバカにしたんだじゃなくて
 最大級に褒めたんだよ!」








業を煮やした総二郎が口を挟んできたけど・・



司は全く分かっていない・・







「つくしが何て言ったかよ〜く思い出してみろよ!
 あいつは世界中のいい男を見てきたけどみんないまいちだって言ったんだぞ!
 その上で俺達が全てにおいて完璧だって言ったんだよ!最大級に褒められてんのに
 なんでそれが分かんねぇーかな?!まぁウダウダ言ってねぇーで
 来週の土曜日はスケジュール空ける努力しとけよ!」








「ざけんな!あいつのあの態度で分かるわけねぇーだろーが!
 とにかく俺様はモデルなんてぜってぇーやらねぇーからな!!」







その夜は呆れた顔をするあきら達にそう捨てゼリフを残し




屋敷に帰ってしまった俺








俺が帰った後にはあきら達が・・







「土曜日、来る方へ10万!」






「俺も!
 類はどっちに賭けるよ?」






「僕はお節介な二人が司を迎えに行く方に20万!」






「それじゃあ賭けになんねぇーじゃねぇーかよ!」





「いいじゃん、僕の勝ちなんだからさ」






なんてふざけた会話が交わされていたなんて露知らず・・










で・・・






俺は今、都内の撮影スタジオにいるわけだが・・





決して自ら進んでここに来たわけじぇねぇーし






あのバカ女を許したわけでもねぇーぞ!!





たまたま仕事がオフでたまたま予定が無くて





たまたま朝早くに目覚めてしまって






あきらと総二郎が俺を迎えに来たから






一応、あいつらの顔を立てて仕方なく来てやっただけだぞ!








それにしてもスタジオに到着して驚いた・・




撮影には俺達F4だけかと思っていたら






姉ちゃんと静までいた・・・



















   ←BACK/NEXT→






inserted by FC2 system