妻が俺の誕生日パーティを開いてくれる事が




あきらによって決められて早2週間





いよいよ今夜、俺の誕生日パーティーが催される





この2週間、妻の機嫌は驚くほどいい





それだけで俺様の世界はバラ色で幸せなのだが・・




妻達が企画したパーティーには一抹の不安も感じる





とにかくこの2週間、姉ちゃんはもとより




滋、桜子にあきらのお袋さんと加えたメンバーが




連日、企画会議という名の井戸端会議を開いていて




俺が仕事から帰ってもまだ終わらない日が多々あった






そして俺様が一番不安なのがパーティーの内容が




俺には一切秘密にされている事だ





俺には今日この瞬間も内容及び招待客などなど





ある程度知っていて当然の情報を全く知らされていない





知っている事は場所が屋敷で夜から始まるって事だけ




大丈夫か?






マジで嫌〜な予感がすんだけど・・






午後3時、パーティの準備のために屋敷に戻ると




屋敷の中は思ったよりも静かで妻はまだ普段着のまま部屋にいた






「お帰りなさい。早かったね。」






「ああ。一つ打ち合わせがキャンセルになったから帰ってきた。
 お前はまだ仕度しなくて大丈夫なのか?」






「今さらジタバタしたってボンキュボ〜ンの
 ナイスバディになるわけでもないし、
 今回のパーティーは急だったから規模も大きくないし、大丈夫だよ!」








「そっか・・で、姉ちゃん達はいねぇーのか?」







「うん、椿お姉さんは出掛けてるよ。
 滋さん達はもうすぐ来る約束になってるけど。
 椿お姉さんに何か用だったの?」






「い、いいや・・」







そう言いながら俺も妻の座るソファーに腰を下ろした




「なぁ?今夜のパーティーって誰が来るんだ?」






「気になる?」





「ああ・・やっぱ一応な・・
 どんなヤツが来るのか頭に入れといた方がいいだろ?」







「う〜ん・・そうだね・・でも大丈夫だよ!
 今回は司がよ〜く知ってる人しか招待してないから!」






いや!それが不安なんだよ!





だけど妻はそれ以上、この会話を続けるつもりは無いようで




おもむろに立ち上がるとソファーに座る俺の膝の上に座ってきた





何時に無く積極的な妻・・・






「それよりもねぇ・・今夜はゆっくり出来そうにないから・・
 みんなが来るまでの短い時間が二人っきりで過ごせる時間なのよ・・分かってる?」





そう言いながら妻の手が俺のネクタイを外し



ワイシャツのボタンを外しにかかっている





「分かってるけど・・お前、何やってんだ?」





「ん?脱がせてるの。」




「誘ってんのか?」





「うん、誘ってるね。」





言いながらも妻の手は止まらない・・






すっかり彼女のペースで真昼間から妻に襲われて




心も身体も満たされてパーティーに対する不安なんて






どこかに飛んでいってしまって







真昼間の情事に身を任せ




今までにない妻の積極的な行動に翻弄されまくり





すっかり骨抜きにされソファーで放心状態の俺は





あきら達が部屋に入って来ていた事に気付いてなかった・・

















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