司が着替えて出て来たタイミングで







ドレス姿の牧野達が部屋へと入って来た







牧野の格好は至って普通のパーティー用のドレス姿







滋に桜子、椿姉ちゃんも同じみんな普通のドレス姿だった・・









どうして俺が女達の格好を気にしてるかって?






それはどうしてこのパーティーに一抹の不安を感じているから







それは俺のお袋がふと漏らした一言に起因している







今日のパーティーの立案者の一人であるお袋が






夜、俺が仕事を追え屋敷に戻った事に気付かずに








リビングで呟いていた独り言を俺は聞いてしまっていた









あの時、俺がリビングへ入って来たのに気付いたお袋は







慌てて何でもなかったように







上手く誤魔化したつもりだったのだろうけど






俺の耳には確かにバニーガールって単語が聞こえたぞ!!







それ以降は俺を警戒してか俺が居る前では








全くパーティーの話しをしなかったお袋だけど








俺にだって司ほどじゃないにしても野生の勘という物が存在している







それプラス、司が持っていない常識と物事を順序立てて






理論的に組み立て理解する能力







この二つを駆使してもお袋が漏らした






バニーガールというキーワードが





パーティーと結びつかない






その事が俺の不安を煽っている





気にしすぎなのかもしんねぇーけど






どうしてもこのメンバーが揃うと安心は出来ない











「司〜?着替え終わった?」






「ああ、終わってるぞ!」








ご機嫌で部屋に入って来た牧野に続いて滋達も部屋へと入って来た








「みんな忙しいのに集まってくれてありがとう」








司の腕に自分の腕を絡めながら俺達に礼を言った牧野はそのままの笑顔で







「今夜はF3が滋さん達のパートナーお願いね!」








「「断る!」」








見事にシンクロした俺と総二郎の声








「あっきーは滋ちゃんがパートナーだと不服なわけ?」







いや・・まぁ・・







そんな直接的にお前が嫌だって言ってねぇーだろ!?






出来れば遠慮したいって言ってんだよ!







願わくば・・・






なんて俺のささやかな願いなんて簡単に露と消えて・・・








「じゃあ滋さんが美作さんで桜子が西門さんで
 椿お姉さんのパートナーは花沢類で宜しくね」









じゃあってなんだよ!





じゃあって・・









「あっき〜今夜は楽しもうねぇ〜!」







「西門さんよろしくお願いします」









早くも今夜のパーティーが楽しめないことが決定?







さっそく俺の腕にぶら下がり顔を覗き込んでくる滋・・








「ねぇねぇあっき〜?滋ちゃんがパートナーで嬉しいでしょ?」








「頼むからこれ以上なにも言わないでくれ!
 これ以上なんか言ったら俺、お前の首絞めそうになる!」








「えっ!あっきーってそんな趣味があったの?!」






「えっ!?そうなの?!」


「マジか?!」






反応すんじゃねぇーよ!バカ夫婦!!








「ねぇーよ!」



















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